LEMON HISTORY

昭和25年「日本のカルチェラタン」と呼ばれお茶の水に、喫茶店「レモン」は開業しました。

「レモン」は、学生街・お茶の水の学生たちの「新鮮」というイメージに由来したもの。お客様の目の前で果物を搾って作る「ジュースのお店」として評判を呼び、連日大盛況の人気店となりました。その後、喫茶店の半分を使って画材の小売を始めることになり、「画翠」をつなげて、「レモン画翠」というユニークな名前のお店が誕生したのです。

昭和43年「レモン」の支店としてとちの木通り(通称マロニエ通り)に、画材・輸入雑貨販売と食事のできる喫茶店を開業します。

庭にプールのある邸宅を改築した趣のある建物と、本店も手がけた境沢氏によるモダンな内装で、当時の最先端を行くお店。学生たちにはお洒落すぎて敷居が高く感じてしまうくらい憧れの場所でした。

ちなみに、GAROというグループが歌う「学生街の喫茶店」のモデルとも言われています。

昭和62年になって、現在の「レモンパートⅡ」ビルへの建て替えとともに、トラットリアレモンを開設。

工芸家の西野和宏氏の手による胡桃の木とアイアンを組み合わせた落ち着きのある内装。テラス席のある店構えは喧噪とは無縁のたたずまいを感じさせ、隠れ家を思わせます。

素材の味を生かして完成させたイタリアンと味わい深いイタリアワインを、ぜひお楽しみください。